フラメンコとは


みなさんは「フラメンコ」というと何をイメージしますか?
「バラの花くわえてフリフリのドレス着て踊るあれでしょ」
なんて思っている人もいるでしょう。

うーん、全部間違い、というわけではないけれど、正解でもありません。
薔薇の花はくわえないし、衣装もフリフリばかりとは限らない。
それになによりフラメンコ=踊り、ではないのです。

フラメンコはスペイン南部アンダルシアに生まれました。
日本などスペイン以外の外国では、
どうしても踊りのイメージが先行してしまいがちなのですが、その基本は唄。
歴史的にみても最初に唄が生まれ、それを踊るようになり、
ギターの伴奏も加わるようになった、というのが定説です。

―いつ頃から?

はっきりしたことはわかりません。
スペイン南部には、ローマ、ユダヤ、アラブ、
そしてロマ(ジプシー)と、さまざまな民族がやってきました。
それぞれの文化の影響を受けて誕生したのがフラメンコなのです。
フラメンコはロマの文化だと考える人もいますが、
決してロマ独自のものではありません。
「私が見た時はうしろでギターじゃんじゃか弾いて、おじさんがうなってたわ」
そうです。
そのうなるように歌っていた唄こそがフラメンコの中心なのです。

いわゆる西洋音楽とはあきらかに違う、
こぶしをきかせた、うなるような唄には東洋の影響がありますね。
ギターのじゃかじゃか弾きはラスゲアードというフラメンコ独特の奏法です。
なおフラメンコが少しずつかたちを整え、
19世紀に”フラメンコ”という名でよばれるようになってからも、
時代時代の空気を吸って変化し続けています。
一度できたかたちをかたくなに守っているだけのものではなく、
伝統に敬意をはらいながらもアーティストの創造性がいかされる、
”生きた”芸術なのです。